展覧会の絵49

日常

大人ピアノの正体は、人間オルゴールである。薄々は気付いておりました。そうなんです。オイラのピアノは融通の効かないオルゴールなんです。以下、先生との会話。

絵男「先生はどのように曲を覚えますか?」

先生「覚える??私は楽譜があれば弾けるから。」

絵男「/(^o^)\ そ、そうですよね、失礼しました。」

至極当然当たり前なのですが、先生は楽譜通りに音楽をピアノを通して再現できるんです。恐れ多くも畏くも、先生なのですから。なんて質問をしてしまったのでしょう。/(^o^)\

翻って絵男はと申しますと、楽譜から一つ一つ音を拾って、オルゴールのシリンダーにタガネを打ちつけピンを立てるが如くに脳みそに刻み込まなければ、ピアノで再生できないのです。楽譜→インプットからの鍵盤→アウトプットまでの道程の長さたるや、高村光太郎も真っ青な感じです。

ガンバってタガネで打ちつけ立てたピンなのですが、しばらくほっとくと摩耗してまっ平になってしまいます。何週間も練習して、今弾くことができる曲はどれだけでしょうか。ゼロです。ナッシングです。日テレのニュース番組ですよ。ゼ〜ロ〜。今までどれだけの曲が頭の中を通り過ぎていったのでしょう。

とはいえ、インプットアウトプットの高速化を諦めた絵男は今日も脳みそのシリンダーにタガネを打ち付けるのでした。

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